【教科書にしてほしい】メモの魔力
こんばんは。トムです。
正月休みを利用して、SHOWROOMの代表である前田裕二さんの著書
「メモの魔力」を読みました。
今回は、この本を読んだきっかけと感想について書こうと思います。
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/12/24
- メディア: 単行本
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1.きっかけ
1-1.書店でやたらと見かける
2018年の12月24日に本書は発売されました。それからというもの、毎日通る駅の本屋さんでも、たまに行く本屋さんでも、目立つ位置に面陳されていて、すごく目に付くようになりました。
著者の前田さんの知名度が高いこともあってか、世間の関心の強さ感じました。
本屋さんとしても、売り上げがいいから、目立つ場所に置いているんだろうしということで、これは読まなきゃなあ。と思い始めてました。
1-2.自己分析に役立つらしい
メモの魔力について、Kindleストアで調べてレビューコメントを少し読みました。
コメントによると、本書の巻末には自己分析のための質問1000問が付録として付いていて、また本編でも自己分析・自己理解の重要性に関する内容が説かれているとのことでした。
自分自身を知るというのは、最近気にしているテーマだったので、強く興味を惹かれました。
2.感想
ということでKindleストアにて早速購入しました。
200ページ以上あるんですけど、実際のメモ画像などを挟みながら、読みやすい文章が展開されるため、1日足らずで読了することができました。
てことで感想はこんな感じです。
2-1.メモの種類と使い方
本書では、メモの種類について、2種類に分類されています。
- 事実を記録するためのメモ
- 思考を鍛え、アイデアを生み出すメモ
学校や会社で教わるのは「前者」、本書でいうメモは「後者」に当たります。
自分で考えて気づけよ。と言われればそれまでなのですが、こういうメモの仕方を学校なんかでは学びたかったですね。
事実だけを記録する作業は、スマホとかパソコンの得意分野で、人に期待されていることでは無くなりつつあります。
センター試験を始めとする入試改革もその流れですよね。事実を覚えるだけでは意味がなくて、その先の事実を応用したアイデアを出せるかが重要視されていく社会ができつつあると思います。
2-2.人間らしく生きるために
上記のような社会の流れ・変化に対応する為に、メモを利用して思考力を鍛えることは非常に重要です。
本書で紹介されている手法は、メモを「事実のインプット」に止めず、「インプットからアウトプット」までのフレームワークに落とし込んでいます。
アウトプットまでメモの中で行うことで、日常の些細な出来事全てが、思考力を鍛えるためのトレーニング教材となり得ます。
具体的には、以下のフレームワークを用います。
- ファクト:事実をメモする。
- 抽象化 :What How Whyの問いでファクトを掘り下げ、広範囲で適用可能な言葉に変換。
- 転用 :別の事柄に応用できないかを考える。
詳細な説明は本書を読んでいただければ分かりますので割愛しますね。
ファクトがインプット、転用がアウトプットに当たり、それぞれを繋ぐための抽象化があります。
この一連の流れを通してこそ、初めてメモを取ったといえることになります。
2-3.自己分析ツールとしても秀逸
本編の中で、
メモで利用したフレームワークを自分自身のことに適用することで、自己理解を深めることが可能。という内容があります。
例えば、「将来の夢は?」という質問に対して、
野球選手(ファクト)
⇒大観衆の前に立ちたいから(抽象化)
⇒アーティストでも観衆の前でパーフォーマンスできる(転用)とか
⇒野球の練習が必要(転用)
というように、フレームに当てはめて自分の分析ができます。
私も就活生だったときに、自己分析なるものを行いましたが、ファクトの列挙に終始していたように思います。
ひとつの答えに対して「なぜなのか」という問いを与えることで、さらに深みを持たせることができますし、
例えば面接の場合、採用側が求めているのは抽象化や転用の先にある答えですよね。
前述したように、巻末に「自分を知るための【自己分析1000問】」という付録がついており、それぞれに対して上記の方法で答えていくと、自己分析が捗りますね。
2-4.Kindleだと付録が辛いかも。。。
巻末には自己分析の問いとは別に、「SNSで募集した人生の軸」というのがあります。
これはツイッターの企画で、人生の軸をツイートしてもらい、それを抜粋して掲載しているものです。
ほかの人の生き方から学べることもあるだろう。という意図だと思います。
見てみると、共感できる人、できない人と様々で、個人の多様性を感じられると思います。
で、これなんですけど、1ページ当り50人分くらいの内容が書いてあって、電子書籍で読むとフォントがすごく小さく感じます。紙の場合だとどうか知りませんが。
それでも読めないということは無いんですけどね。
ぱーっと眺めてると「これいいな。」って思うものが結構あるので、
素敵な企画だったのではと思います。
何より本の出版に関われるってすごいですよね!
3.まとめ
ということで、「メモの魔力」の感想でした。
- 考える力を付けたい。
- 自分のことを知りたい。
という方にすごくお勧めの一冊です。
内容も整理されており、分かりやすいので読みやすいです。
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/12/24
- メディア: 単行本
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お読みいただき、ありがとうございました。